macOS Big Sur にて、Android StudioとCursorがインストールされている環境に Flutter をセットアップする。(※環境は、stera terminal (JT-C60) のアプリを開発するためのセットアップとなっていますので、通常のインストール方法と異なる部分があるかも知れませんのでご注意ください)
1.Flutter をインストールする
Cursorの左ペインにある VSCode のマーケットプレイスから、Flutterを検索し、インストールボタンを押下する。
cmd+shift+pで、コマンドパレットを表示して”flutter new project”とタイプして実行する。
画面左下に、
が表示されるので、”Download SDK”をクリックして、SDKをインストールする。
2.環境変数を設定する
.zprofile ファイルのPATHに ~/flutter/bin を追加する。
$ echo 'export PATH=~/flutter/bin:$PATH' >> .zprofile
設定したファイルを有効にするため、source を実行する。
$ source .zprofile
3.Flutter の診断ツールを実行
Flutter の診断ツールを実行して、開発環境で不足しているものを確認する。
$ flutter doctor
素の macOS Big Sur の場合、Android devices や Xcode のCocoaPods あたりが不足しているとのエラーメッセージが表示される。
Running "flutter pub get" in flutter_tools... 13.3s
Doctor summary (to see all details, run flutter doctor -v):
[✓] Flutter (Channel stable, 2.2.1, on macOS 11.2.2 20D80 darwin-x64, locale ja-JP)
[!] Android toolchain - develop for Android devices (Android SDK version 30.0.1)
✗ Android licenses not accepted. To resolve this, run: flutter doctor --android-licenses
[!] Xcode - develop for iOS and macOS
! CocoaPods 1.9.3 out of date (1.10.0 is recommended).
CocoaPods is used to retrieve the iOS and macOS platform side's plugin code that responds to
your plugin usage on the Dart side.
Without CocoaPods, plugins will not work on iOS or macOS.
For more info, see https://flutter.dev/platform-plugins
To upgrade see https://guides.cocoapods.org/using/getting-started.html#installation for
instructions.
[✓] Chrome - develop for the web
[✓] Android Studio (version 4.0)
[✓] VS Code (version 1.56.0)
[✓] Connected device (1 available)
! Doctor found issues in 2 categories.
1つ目のアラートは、ライセンスがアクセプトされていないためなので、次のコマンドを実行してください。各SDK Packageのアクセプトを聞かれますので、全て「y」を入力してください。(※Android SDK Command-line Toolsがインストールされていないとエラーになりますので、事前にAndroid Studioからインストールしておいて下さい)
flutter doctor --android-licenses
2つ目のエラーは、CocoaPodsのバージョンが古いためにエラーとなっていますので、下記のコマンドを実行してください。
brew install cocoapods
CocoaPodsのインストールが完了したら、linkを貼り直す。
brew link --overwrite cocoapods
※最後に「flutter doctor」を実行して、全てのアラートやエラーが解消されていることを確認する
4.Android Studio で SDK をインストールする
Android Studio の初期画面の右下にある「Configure」から「SDK Manager」を選択します。
リストの中から、「Android 8.1 (Oreo)」を選択し、「OK」をクリックしてSDKをインストールします。(あとは画面の指示に従ってインストールしてください)
5.Virtual Device(Android エミュレータ)を作成する
Android Studio の起動画面の右上にあるメニューから「Virtual Device Manager」を選択します。
画面に左上にある「+」をクリックします。
画面下部にある「New Hardware Profile」をクリックします。
次の画面「Configure Hardware Profile」にある入力項目を設定します。(※スクロールして下記の項目全てを設定して下さい)
Device Name : stera terminal (JT-C60)
Screen Size : 7
Resolution : 720 x 1280
Supported device states : Portrait にだけ、チェックを入れる
Cameras : Back-facing camera にだけ、チェックを入れる
Sensors : 全てチェックを外す
全て入力したら、画面右下にある「Finish」をクリックする。
次の画面「System Image」から、「Oreo (API Level 27、Android 8.1) 」をのダウンロードをクリックする。
ダウンロードが開始すると、下記の画面が表示されるので完了まで待って「Finish」をクリックする。
「System Image」画面が表示sれたら、先程の「Oreo (API Level 27、Android 8.1) 」を選択し、「Next」をクリックします。
次の画面「Android Virtual Device (AVD)」の左下にある「Finish」をクリックします。
6.アプリのテンプレートを作成する
下記のコマンドを入力して、アプリのテンプレートを作成します。
$ flutter create my_app
7.Android Studio にプライグインをインストールする
Android Studioの初期画面の右下にある「Configure」の「Plugin」を選択します。
次の画面「Plugin」から、「Flutter」を検索してインストール(Dartも一緒にインストールされます)し、Android Studioを再起動します。
Android Stuioが再起動したら、「Open an eisting Android Studio project」を選択して、先ほど作成した「my_app」を開きます。
画面上部の中央付近にあるドロップボックスから「Open stera terminal (JT-C60)」を選択して、エミュレータを実行します。
8.DNSの設定を変更する
エミュレータからインターネットへのアクセスができるように、macosのDNSサーバーに下記のアドレスを指定します。
8.8.8.8
以上で、基本的な開発環境のセットアップは終了です。