Android 10以降の特徴と進化ポイント

Android 10以降は、ユーザーのプライバシー保護、セキュリティの強化、そしてユーザーインターフェースの微調整に焦点が当てられており、次のような特徴があります。

1. Android 10 (2019年)

•プライバシーとセキュリティが強化され、アプリの位置情報アクセスを「常に」「アプリ使用中のみ」「許可しない」で設定可能になりました。

•ジェスチャーナビゲーションが導入され、物理ボタンを使わずに画面操作ができるようになりました。

•ダークモードが全システムで対応し、バッテリー寿命の向上や目の疲れを軽減しました。

2. Android 11 (2020年)

•「会話通知の優先表示」や「バブル機能」を導入し、メッセージアプリの通知管理を容易に。

•位置情報やカメラ、マイクへのアクセスを1回のみ許可できる「ワンタイム許可」が追加され、権限管理がさらに厳格化。

•スマートデバイス管理のために、電源メニューにホームデバイスのコントロール機能を追加。

3. Android 12 (2021年)

•デザインに「Material You」を導入し、壁紙の色に応じたシステム全体のテーマカラー自動調整機能が追加。

•プライバシーダッシュボードを導入し、各アプリの権限使用状況を一元管理。

•クイック設定パネルの再設計とウィジェットの大幅な改良で、カスタマイズ性が向上。

4. Android 13 (2022年)

•各アプリごとに言語設定を個別に設定できる「アプリ別の言語設定」が追加。

•通知権限の初回リクエストが標準化され、デフォルトで通知がオフになるように設定され、プライバシー管理がさらに強化。

•UI全体の改良(タブレットなどの大画面対応強化)を行い、折りたたみ端末や大画面デバイスの操作性を向上。